インプロ考えないワーク

なんか上手くいったワークと流れを残していきます。

はじめに

とりあえず、今回のワークショップで目標としたのは頭を使わないことでした。
インプロにおいて、ひらめきは重要です。相手と繋がり、瞬時に話を繋げていくために、何よりもまず相手に意識を向けコミュニケーションを取る必要があります。そのため、相手と関わっている中で、ある発想が浮かんだ、若しくはある感情を持った際に、すぐに出す必要があります。

ただ、普段の生活の中で私たちは自分の発想をすぐに表に出すことを容易にはできません。これには、「心の検閲」が起きているとされます。「心の検閲」とは、これを言ったら自分が変な人だと思われるからやめよう。この考えを持つのは変だからもっとマシな考えを持つことにしよう。このアイデアは普通すぎるから、もっと特殊なアイデアを出そう。と言った、自ら生み出した発想を再確認するシステムです。

下ネタとか、ちょっと変な言葉は言いづらいですよね。普通な言葉、展開もありきたりすぎるから言いたくない。ただ、インプロにおいては、それらを抑えつけることはあまり良しとされていません。思いついた瞬間に行動、発言することがベストで、感情のまま思ったように行動することは相手と繋がることで、すなわち相手と話を作ることにつながるのです。特別な発想を起こそうと思った瞬間に相手と繋がらなくなり、ただのアイデア勝負になってしまいます。一瞬一瞬自由な発想で相手と反応することにより、一度きりの作品が出来上がるのです。

とは言っても、これって本当難しくて・・・アイデア出すの恥ずかしいし・・・結果下ネタを言うとなんか変な反応されるし・・・みたいな感じで、自分自身も上手くできませんでした。
ただ、この前やった考えないワークが全体的に上手くいったので備忘録的に残していきます。

以下ワークの流れです

①連想ゲーム

方法:相手の単語を受けて、連想した単語を言葉に出していきます。
解説:この時、「相手が言ったものが青色だから青色のもの」といったような連想の仕方はせず、ただただ連想します。
例)A「ラッパ」→B「ドラゴンボール」(なんか言葉の響きでナッパが出てきちゃったな)みたいな。
まじでなんでもよくて、反射で返すのを目的に行いました。

①’連想ゲーム(問いかけver)

方法:片方が質問を行い、片方は常に答える。
A「あなたは今どこに立っている?」B「海」
A「海の岸から何が泳いできた?」B「貝」
A「貝の甲羅に何という文字が書かれている?」B「読めない文字」
A「読めるようになるメガネをかけたよ。何と書かれてた?」B「パプリカ」
みたいな感じです。とりあえず、反射でのみ答えさせます。回答側は常に頭の中でその情景をイメージします。また、たまに回答をしないようにする回答(文字が読めない)などを行いますので、その時は答えられるように手助けをしましょう。

②ワンワード

方法:一言ずつ単語を言っていき、ストーリーを作る。(2から3分くらいを目安)
A「私の」B「名前は」A「マイケル」B「今日は」A「床屋に」B「髪を」A「切りに来た」
みたいな。
今回は前回の流れ同様先の展開、整合性などを考えずに行います。意味がわからなくなるのを楽しんでください。
連想ゲーム(問いかけver)を二人でやる感覚に近いです。整合性を考えずにとはいえ、無意識に反応して答えたとしても、なんだかんだで話が繋がります。世界観だけ共有してください。あとは適当に。
まじで崩れて二人とも無理そうになってたら、すぐやめて次に進めてください。大切なのは、やってる本人たちが楽しんでるかどうかなので。

③エモーショナルローラーコースター

方法:ひとりで立ちます。周りの人が感情だけ言います。その感情に合うように状況を一人で作ります。(2分半くらいを目安)
A「おぉ、ここが幽霊がでる神社か・・・」B「喜び」A「そんなもん出るわけ・・・(後ろの幽霊を認識し)、母さん!会いたかったよ、なんで何も言わずに逝っちゃうんだよ、あえて嬉しいよ」B「怒り」A「本当にうr・・・本当なんで何も言わなかったんだよ!俺あれから大変だったんだぞ!?ふざけんなよ!」
みたいな感じです。
これめちゃめちゃ一人でやるの大変ですけど、感情を先に出してしまえば、勝手に展開はついてくるし、なにより頭で先の展開を考える時間を与えないでできるので、とても良いワークでした。

④これ何?ゲーム

方法:片方がある形状のものを(今回は携帯)をもって、相手に渡します。その際に「これ何?と聞きます」。その後渡された方は、携帯を携帯以外の物体として扱います。(極力リアルに)。相手の発想に応じて、渡した側も影響されてみてください。
A「これ何?(携帯を渡しながら)」B「こ、これは・・・ブルーアイズホワイトドラゴンじゃないか!!なんでこんな超レアカードを!?」A「前から欲しがってたろ?昨日拾ったからやるよ」B「まじか、一生大事にするわ。ありがとう。」A「おう、じゃーな」B「おう」
みたいな感じです。
いかに馬鹿げたものでもお互いにちゃんと乗ってください。頭おかしいことでも、真面目にやるのが楽しいんです。

⑤2人で3分間のインプロ

方法:上でやったやつを、そのままインプロで行います。ひたすらに頭を使わないことを目的に行いました。3分間にみたなくても、終わりそうなら終わるし、終わり方も雑にはける。くらいのルールで行いました。思いついたものを即実行する精神で、一つ一つその場のノリでやってたら、なんか今までになくインプロ感ありきでできて面白かったです。
「動物園の檻にゴリラになった友達がいた」
「神社で受験の合格を祈る学生と神」
「野球場で記者と選手」
「海が見えるホテルでの面接」

⑥3人で5分間のインプロ

「海の家での父と子、いじめを行っている委員長」

 

全体的に頭を使わない、考えないワーク自体はうまくいっていたように思えました。
その場のノリで、思いついたものをすぐに実行することで、お互いに反応し合うことができます。
相手との関係性やステイタスをもっと意識してできたらいいですよね。次回から動画かなんか撮るシステムにしようと思います。

投稿者 @rongai