映画観ました。知り合いからお勧めされた『ロシアンルーレット』
多少の映画じゃまったく驚かないぞと、舐めてた状態から見始めたこの映画。いやぁ、舐めてたのは自分でしたね。
もう本当にびっくりクリニック。びっくりクリニックも驚きのクリニックさでしたね。
これはお勧めされるわ、と納得。そんな映画でした。
1.あらすじ
(あらすじ)
病気の父を抱えながら家族を養う貧しい青年ビンス(サム・ライリー)、囚人のパトリック(ミッキー・ローク)、死にひんした兄ロナルド(レイ・ウィンストン)を連れ出したナゾの男ジャスパー(ジェイソン・ステイサム)らは、それぞれ導かれるようにある館にたどり着く。そこでは17人の男たちの命をかけた集団ロシアン・ルーレットが行われており、勝率1%だが勝てば100万ドルが得られるゲームに挑むプレイヤーたちの緊張と、彼らの命にばく大な金をかけるギャンブラーたちの欲望が渦巻いていた……。(以上、映画.comより)
2.感想
とても好きでした。ストーリ―自体はとてもシンプルなもので、
金必要→ロシアンルーレットして生き残れば金ゲット→金ゲットやったね→恨まれチュドン。という流れでした。
ロシアンルーレット自体が映画のほとんどを占めます、占めるのですが単調な繰り返しのはずがまったく飽きませんでした。
もうね、演技とMEのバランスが素晴らしい。ほとんど、ME無しでロシアンルーレットが進行していきます。セリフ自体も少なく、ここまでの空気感を画面越しで味わえるのはシンプルに凄い。観劇をするとき、シリアスなシーンでは呼吸しづらくなるでしょう?あんな感じです。
ピザポテト片手に見るかと思ってましたが、食べるのやめていました。
命をあそこまで、重く、また軽く感じる映画は久しくありませんでした。緊張感がピりつく中でも、アクション映画のように、あっという間に死んでいきます。
音響の使い方が素晴らしく、場面場面におけるオンオフがしっかりしていました。
他にもロシアンルーレット時でも、主人公の感情を必要以上に説明しないんですよ。見て読み取るしかない。凄く良い演技してるんですよ。誰かに感情移入するような映画とは違い、俯瞰して見れるような作りになっています。
ただ、ロシアンルーレットでの命のやりとり自体が、この映画の主題ではないと感じました。金の価値観を、命を懸けたギャンブルから問いているんでしょうね。主人公周りの人間が買い物をする際に毎回具体的な金額なども出てきますしね。
映画のラストシーンで、お金の価値、この映画での境遇に対する主人公の憤りを表す表現に見えましたが、痺れましたね。泣きそうでした。
何と言いますか、金中心に回っている世界に対する反抗だろうと捉えてます。
片手間に見る映画じゃないです。ダラダラ横になって、コーラ飲み、携帯いじりながら見る映画じゃないです。味わえる良き映画でした。